続★さだっちょんのドンブラコ岩手生活

横浜から岩手に移住し早○年。カヤック&農作業ほかお外遊びなら、なんでもOK!
 
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ホクレア号&マイス号に出会う旅  23:12
カヤックに乗るようになってから、あの水の上にいる感覚をどう表現したらいいのか
ずっと考えてた。
言葉だと「カヤックいいよ〜!」ってしか言えないし、
作文であらわすにしたって「出たーーーー」とか「ぬおおおおお」とかしか
書けないし、要するにゴルフやスキーやサーフィンとかと同じように単なる趣味だって
言われれば趣味だし、まして現実逃避と言われてしまえば、まぁそれまでっちゃあそれまでだし。

けど、なんか・・・それだけじゃない気がしてた。
陸上からは決して見られないような景色の中を
自分の力だけで水を切って自由にすすんでいく、あの、どうにもこうにもたまらない感覚。
あれって、なんだか趣味とか現実逃避以上のものがあるように、
自分の中ではずっと思えてて、そんなモヤモヤ感を一掃してくれたのが
「ターザン特別号〜ホクレア号について語ろう!」ほか以下の本だった。



ホクレア号に関してはサイトもたくさんあるので
そちらを見てもらえばよいかと思うけど、全然知らない人のために
ターザンに書かれてる海洋ジャーナリスト内田正洋さんのコトバを、
アタシなりに噛み砕いて、少しだけ説明すると、
ホクレア号は、要するに太平洋ポリネシアンに伝わる伝統航海カヌーだ。

ずっとずっと昔、ポリネシアンの祖先ははホクレアのようなカヌーを使って、
それぞれの島々に渡っていった。
近代的な航海計器などいっさいない時代の話である。
それは決して漂流して偶然たどり着いたってな旅なんかじゃなかった。
そう、彼らは星や波などの自然現象を頼りに進路を決める
「伝統航海術(スターナビゲーション)」によって、新たな島を見つけて
拡散していったのだ。

代表的なナビゲーターは、かの有名なナイノア・トンプソンだけど
彼にその技術を伝授したお師匠様は、ミクロネシアのマウ・ビアイルグという人。
マウの導きによってハワイでの伝統航海術が復興したのだ。
ホクレア号は、タヒチやアオテアロアなどポリネシアン海域への航海を成功させ、
太平洋上の人類拡散の歴史を裏付けた。

この航海の成功の中でもっとも大切な成果は
侵略という歴史の中、文化はもちろんコトバすら失われかけていた
ハワイ人たちのアイデンティティの復興だった。
「自分は何者でどこから来たのか?」
と悩み続けていた子供自体のナイノア。
伝統航海術の復活により、ハワイ人たちの民俗としての誇り、アイデンティティが蘇った。
それが、どんどん太平洋海域の各地に飛び火してホクレアのような双胴船カヌーが次々と建造されていくようになった。
このことを「カヌー・ルネッサンス」と呼んでいる。

ほいでもって、オラたちの住む邪馬台国、ニッポン。
ハワイやタヒチ、NZ(以上ポリネシア)ミクロネシア諸島、
それにバイダルカの祖国アリューシャン列島と同じように、
太平洋を取り囲む島国のひとつに過ぎない。
本州だって、ハワイやどこの島ともなんら変わらない「島」だ。

今だって漁業がこれほどまでに盛んなこの国の祖先は、
きっと昔から舟を自由に乗り回し、移動していたはず。
そのことにナイノアや故タイガー・エスペリは気づいてて、ずっと前から
いつかはホクレアで日本に行きたいって計画してた。

そして2007年1月そのときがいよいよやってきたってわけだ。

この話を知ったとき、アタシはもう目からウロコ賞もんだった。
なんつーか、こうこれほど、アタシん中で
「なんでアタシは海の上にいる時間がこんなに好きなんだろ」
っていう疑問にしっくりくることは金輪際なかったってかんぢ。

おお、そーか!アタシの祖先は、絶対海の人だ!
アタシは、ただ祖先から受け継がれた本能に従って海に出てるだけさっっ!!
という、わけのわからない確信が芽生え、さらに去年知床でバイダルカに乗った暁には、その確信はさらに倍になった。

今の日本、何か忘れてないかしら?日本のアイデンティティーって何??
アタシみたいなのは一般的にはヘンな人種に見られがちだけど、それってホントかしら?
アタシのやってることのほうが宇宙の一生物的には正しいんじゃなのーーー??

とにかく、こんなふうに経済一辺倒の時代に、こんなとんでもない企てにチャレンジしてあの簡素なフネで日本に来ようとしてる人たちって、いったいどんな人たちなの?

人類の叡智に挑む輝かしい出航を、なんとしてもこの目で確かめ、
この肌で感じてこなくっちゃ!
二度とないことかもしれないんだし。

とまぁ、そんなかんぢで、急遽ハワイ行きを決断してしまったわけなのである。
え〜・・・要するに相変わらずイキオイで行動してます。

長くなったのでつづく。
| ホクレア | comments(6) | trackbacks(1) | posted by さだっちょん
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Comment








念のため。縄文人がポリネシア人の祖先になったという説を支持する研究者は居ないですよ。PVSも「ポリネシア人と日本人の間に民族的な繋がりは無い」という立場を示しています。現在、学問的誠実さを失わない範囲でギリギリ言いうるのは、ポリネシア人の遠い遠い祖先であったオーストロネシア語族のあるグループのうち一部が台湾島から北に向かって南西諸島や九州島、本州島、四国島の沿岸部にも来ていたであろうということ。後藤明先生が指摘している、古事記の海幸彦・山幸彦のエピソードがオーストロネシア語族の末裔の様々な民族の神話に見られるというのがそのような推測を可能にする材料の一つです。ただし、古事記神話には中国大陸やシルクロード地域の仏教説話の影響も数多く入っていますから、柳田国男が言う「海上の道」の日本文化に与えた影響は、限定的、周縁的なものであろうというのが、現在の学界の一般的な見解ですね。
posted by かとう | 2007/01/13 10:28 AM |
かとうさん>はじめまして&ご指摘ありがとうございます。
表現で誤解を招きそうな部分を直してみましたが、どうでしょうか。

アタシはなんちゅーかこう、ポリネシア人との民族的なつながりが学術的にどうであれ、同じ海に囲まれた島国に住むものとして
スピリチャルな部分でとても感銘を受けたし、日本人の祖先も彼らの祖先と同じように昔から自由に海を歩いていたんじゃないかなと思ったってことが書きたかったのですが、やっぱり素人が書くのは難しいですね。ふぅ〜・・・

これからもいろいろ勉強していこうと思うので、またいろいろ教えてください。
posted by sada | 2007/01/13 11:12 AM |
おっしゃる通りで、日本人は日本列島人であるのに、主要4島に住んでいる人々は自分がアイランダーであるという意識を持っていない。そればかりかアイランダーを見下している節もある(「島国根性」という罵倒はそれ故でしょう)。

縄文人のうち海岸部に居たグループが積極的に航海をしていたのも確かですね。

ただ、私は短絡というか過度の単純化は良くないんじゃないかと思っています。印東道子さんの本によれば、オセアニア(ミクロネシア、ポリネシア、メラネシア)は島とは言ってもそれぞれの島の環境が大きく異なるので、共通の文化要素もあれば異なる部分もあるそうです。実際、珊瑚礁島と火山島、気候(熱帯・亜熱帯・温帯)、歴史など極めて多様なのが太平洋の島々であり、無論日本列島やインドネシアもその多様さの一部を構成しています。ですから、アイランダーという共通のアイデンティティを意識すると同時に、太平洋の島々の持つ多様性を忘れてはいけないのではないかとも感じています。
posted by かとう | 2007/01/13 12:28 PM |
かとうさん>たびたびコメントありがとうございます。
とても勉強になりました。

ホクレアは、本当にいろいろなことを考えるきっかけになりますね!
posted by sada | 2007/01/14 9:48 PM |
公式ウェブログの英語版にマイス画像が上がってますよ。おそらくさだっちょんさんが撮られたものだと思うのですが。
posted by かとう | 2007/01/15 5:40 PM |
かとうさん>おっしゃるとおりです。
このブログに写真を掲載してもよいかどうか、いちお確認のために
送ったのです。
そしたらスタッフサイドで何枚か気に入ったものがあったらしく
アチラで載せてくださいました。
westさんといいPVS当局といい、ささやかながら、なんとも光栄なことですね。

ほいでもって結局、肝心のアタシのブログだけがいまだ進まず・・・はい、今やります、今。汗汗汗
posted by sada | 2007/01/15 9:31 PM |
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 岩手のシーカヤッカー、さだっちょんさんのウェブログに、この年末年始にオアフ島とハワイ島を訪問された記事が掲載されています。写真付きです。ホクレア訪問記もあります。 http://sadaiwate.jugem.jp/?eid=69...
| 航海カヌーマニア | 2007/01/16 11:31 AM |
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