続★さだっちょんのドンブラコ岩手生活

横浜から岩手に移住し早○年。カヤック&農作業ほかお外遊びなら、なんでもOK!
 
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オンナ3人秘密のお泊り・・・《ザ★ゆきの小舎》 23:41
急遽オンナ3人秘密の宿に泊まっちゃおう計画が打ち出された。

一人旅の魅力に目覚めたみちゃこが、ちょっと前に一人で泊まってきて
すんごくステキだったとイチオシの宿。
それが秋田八幡平のふもとにひっそり佇む「ゆきの小舎」だ。

秋田八幡平なんて、ビミョーな距離感で泊まるのもヘンな気が
しなくもないが、まーいいじゃないの!

私にとっては2週連続の八幡平越え。
あれ・・・なんか最近漕いでないな〜。まいっか。

志張温泉元湯に程近い林道を入り、
「え?ほんとにこんなとこに宿があるのー?」と不安になりはじめる頃
小さな橋の向こう、山と渓流にはさまれて、ひっそりと「ゆきの小舎」は
佇んでいた。
ウワサどーり、山小屋風のかわいらしい宿だ。

一足先についてたみちゃこが、もう住人かのように飛び出してきた。
「ねー?かわいいでしょ?ね?ね?」

夕食の18:30までもうすぐ。
荷物をYH風の簡素だけど懐かしい匂いのする女子部屋に放り込み、
ダイニングに戻ってさっそくビールでカンパイ!

ダイニングには私たちのほかに先客が一人いた。
いい年のオジサマだ。
ビール片手に新聞を読んでいる。
なんとなく会社の部長とか専務とかっぽい雰囲気をかもし出しているので、この宿とは少しギャップが感じられなくもない。

オジサマの隣のテーブルを陣取った我々は、壁面いっぱいの本棚から
旅雑誌や古いアルバムを勝手に引っ張り出して眺めはじめた。
すると、いつのまにやら背後から
「この宿はね〜、30年前から始まったんだよ。
 僕は、ほぼそれと同じぐらいから通ってるんだ。
 そのアルバムにも載ってるはずだよ」

あれ?わたしたちって4人組?
気づけば、オジサマ、すっかり話の輪に入っているではないか。

俗世間では、きっとこんな風に話す機会もなさそうなお方なのに
こんな風に自然に話せちゃうのが、こーゆー旅宿の魅力かな。
かつて自分も全国放浪してYHなんかでいろんな人と夜な夜な
話しこんだっけな〜・・・なんて若かりし頃の記憶がうっすら蘇った。


ゆきの小舎では、宿泊者もオーナーも全員同じテーブルで
ゴハンを食べることになっている。
夕食の準備が徐々に整い、自然な流れでオジサマも一緒に席に座り
ゴハンや味噌汁を回す。
 

玄米ゴハンに山菜と季節の幸をふんだんに使ったヘルシーで
ボリューム満点なお料理。
どれもこれも、シンプルだけど季節の味がしてやさしくおいしい。
素材も自家製なら、なんと器も自家製。
オーナーゆきさんのご主人で陶芸家のイクオさんの作品だ。
なんとも素朴であたたかい。

全然カンケーないけどゆきさんは、このヘルスィーな食事をものすごくゆっくり&しっかり噛んで食べてた。
ワタクシは隣だったので、噛む音がすごーくよく聞こえてきた。

そんな風にしっかり食しつつ、ゆきさんもイクオさんも、
メンバー全員から会話を引き出すのが、すごくうまい。
気づいたら、あれ、そーいえば、みんな家族でしたっけ?
・・・みたいなかんぢ。

とはいえ、当然のことながらオジサマは宿と古い付き合いだから、会話は
大体オジサマペース。
この段階では、我々はカンタンな質問に回答する程度にとどまっていた。

が、しかし・・・・


そんなカンタンに終わる3人ではなかった。
 

なにしろ、我ら3人は・・・
ずばり“トランストリオ”。
由来はたしか、このメンバーで田沢湖を横断したときにさかのぼる。

スタートこそ同じだったものの、ペースはバラバラ。
ほとんど会話もせず、ひたすら黙々とパドリング。
もちろん互いの位置はちゃんと気遣って、たまには調整したけど、
とにかく鏡のような田沢湖の湖上の世界に、
3人ともすっかり吸い込まれてしまって、ただただトリツカレタように
・・・つまりトランス状態で漕ぎ続けちゃったってわけ。
 
要するに、そんなにいつも一緒にツルんでいるわけでは決してないが
はまるとトコトンのめり込むクセがあるトリオなのだ。
 

そんな3人が、お風呂の後、翌日の計画を立てようと、
再びダイニングに集まっていると
後片付けを終えたゆきさん夫婦がコーヒーを入れにやってきた。
いつのまにやらオジサマも仲間に入ってきている。
別に違和感もない流れなのが、なんかおかしい。
  
 

八幡平周辺は、いい温泉がたくさんある。
流行っていて、たくさんの湯治客が訪れる温泉もあれば
すっかり寂びれてしまったところや閉館に追い込まれたところ、
お湯は出ているのに温泉地にはなっていないところもある。

そのへんは、ゆみさんの秘湯マニアっぷりが発揮されるところ。
あそこはこーで、ここはあーで・・・
あそこらへんにアレがあるはずで・・・
でも温泉もいいけど、トレッキングもいいよねーーー。
さっきのアルバムの写真にあった滝にも惹かれるな〜・・・
・・・さーて、どこ行こう。

一向に話はまとまる様子もなく、それどころか夜が更けるにつれ
加速度的にマニアックな方向へと白熱していった。

そう、こんなにも話題をマニアックな方向へ導いたのは・・・
紛れもなくゆきさんだったのだ!

ふんわりスカートにロングヘアー、一見お嬢様風のステキなゆきさんは
穏やかに包み込むような口調を保ちながら、
ゆみさんがチェックしてきた、そんじゃそこらの人が知る由もないような
場所を、ことごとく把握しつくしているのだ。


「あーその滝よりは、こっちの滝のほうがいいわよ」とか
「あそこなら、どこそこの橋のとこから登っていけばいいのよ」
とか
「へー?そこに行きたいの?
 それだったらね、あそこから入ってけばいいけど、
 もう少しこういったとこにね、なんと、お湯が流れてるとこがあるのよ!
 掘れば入れるかもしれない。」とか
とにかく、とにかく知り尽くしている。

そんなかんぢで、オンナ4人はすっかりエキサイト。

オジサマ及びイクオさんはといえば・・・とっくの昔に脱落。
いつのまにやらあきれ笑いを浮かべ、黙ってコーヒーをすするようになっている。

そんな男性陣を尻目に、こうなったらノンストップの女性陣営、
コーヒー一杯だけで延々と語りつくし、
気づけば・・・・・・・・深夜零時を回っていたのである。

なんとアルコールは、みんな夕食前の缶ビール350ml缶1本だけ!
ありえなーーーい。

話はあらゆる方向へと飛び交い、結局、翌日の方針が
決まったのか決まらないのかはよくわからなかったけど、
とりあえずタイムアウト。

三十路前後のオンナ3人、枕を並べて床についてはみたものの、
もう、ゆきさんは我らと同系統人種の大先輩・・・いや
それどころか誰もかなわない「八幡平の女王」だってことは明らかで、
そんなゆきさんに出会えたコトが、どーしよーもなく嬉しかったし、
そのおかげで、ふだんなら欠かせないはずのアルコールすら摂らずに
トランス状態に陥っちゃった自分たちが、おかしくておかしくて、

 
目を閉じても、誰からともなく
「プッ・・・・」
とか吹き出しちゃうような、まるで修学旅行のような不思議な夜だったというわけです。

今思えば、オーナーゆきさんとイクオさんの、ちっとも贅沢じゃないのに
あるものの中でやっていくっていう、すんごく素直でゆたかな暮らしっぷりと、それに満足して生きる平和で穏やかな生き様が、ただただ直球ストレートに三十路前後トリオを刺激してくれてたんだろうな〜 
 
つづく
(・・・かもしれないけど、つづかないかもしれない)


ゆきの小舎のホームページ
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| 秋田の宿・温泉 | comments(14) | trackbacks(0) | posted by さだっちょん
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